2001.05.05 創刊
(05-03) 一指禅功とは（その三）
一指禅功の「秘伝の術」とはなんぞや？ (Ｎo.55)
2004.02.22
【本当のことをお話しましょう】
今回は，テーマを変更して，読者の方からの質問に答えるかたちで，一指禅功
の話をもう一歩先に進めたいと思う。前回のメールマガジンを読んでいない読
者のために，「質問」の内容と「答え」が，どのようなものだったかを，再度掲
載することをお許しいただきたい。
□ 質問 「一指禅功の秘伝とは」□
『貴倶楽部のメールマガジンを読ませていただいていますが, あちこちに秘伝
という言葉が出てきます。パートナーを組んでいる科学者にさえも, 気功師は
本当のことを喋らないと書いてありますが, 何故なんですか。ウナギ屋さんの
秘伝のタレのように, 盗まれると商売にならなくなる, と言う種類のものなで
すか。差し障りがなければ, 秘伝というその意味を教えて下さい。』（大阪
整体師♂）
■ 答え ■
『秘伝の意味を明らかにすることは, 気功の世界では大いに差し障りがある話
なのです。「バーチャル気功空間 気の世界」では, 第１章から第３章までを
読んでいただければ分かるように, かなりきわどい内容のものもあります。そ
のためか, どこからか知りませんが, 今でも毎日２〜３通のウィルスが送られ
てきます。年間では当倶楽部だけで, 千通近くにものぼります。これだけ執拗
なウィルス攻撃をされるということは, 当倶楽部はこの世界では, かなり注目
されているということになるのでしょうか。喜ぶべきか, 悲しむべきか。それ
はそれとして, 「秘伝の意味」を明らかにすることは, 気功を理解するうえで
極めて大切なことに思えます。気功を独学している人にとって，「目からウロ
コ」となることでしょう。人によっては大いに差し障りがあるでしょうが, 本
当の事をお話しましよう。次回は予定を変更して, 「（03）一指禅功とは（そ
の三） 一指禅功の「秘伝の術」とはなんぞや」を書きたます。ウィルスが増
えないことを祈りつつ。』
【 内気功と「秘伝の術」】
気功師は，パートナーを組んでいる科学者にさえも，どうして「秘伝の術」を
教えないのか？ 確かに「盗まれると商売にならなくなる」ということは，全
くないとは言えない。しかし，「秘伝の術」を教えないのには，もっと合理的
な理由がある。それを内気功と外気功の鍛錬の違いを通して見ていくことにし
たい。内気功の目的は，健康の維持と病気の回復にある，と繰り返し書いてき
た。したがって，内気功のカリキュラムは，その目的に沿うように，最初は公
民館などで行われている初歩的なものから，次第に内気が強化されるように，
いくつかの功法が選ばれ，一つ一つ順番に鍛錬するように作られている。この
過程で，免疫力を高め老化を防ぐ方法をはじめ，多くの慢性病の改善方法を学
び，最後に小周天を廻す方法と邪気を受けたときの対処法が体得できるように
なっている。このように，八ヶ月コースを終了したとき，自分の体質が改善さ
れるように，カリキュラムが構成されている。もし，体質が改善されないよう
であれば，もう一度最初から繰り返し鍛錬を続けることになる。鍛錬による効
果は，病気の症状やその人の体質に左右されるので，短期間で現れる場合もあ
れば，長引くこともあるからである。内気功は，あくまでも自分自身の健康の
ために鍛錬するのであって，他人の健康をどうにかしようというものではない。
「気」を操る「秘伝の術」は，他人に対して「気」を発して，気功治療すると
きに必要な「気功師」必須の「技」である。したがって，内気功では「秘伝の
術」を使う必要もないし，また「秘伝の術」を使えるほどに内気が充実してい
るわけでもない。内気功では「秘伝の術」が顔を出す場面が，どこにもないの
である。決して，ケチっているわけではない。
【 外気功と「秘伝の術」】
内気功の課程を修了すれば，気血循環が促進され，風邪が引きにくくなったり
疲れにくくなるなど，体質が強化改善されたことや，身体の外と内で「気」の
存在を実感できることと思う。そして次に，外気功へ進んだとしよう。外気功
の目的は，普通の人を気功師の体質に改造することにある。気功師は，内気を
出して気功治療するわけなので，内気功とは比べものにならないほどの気的パ
ーワーが必要とされる。自分だけの健康を考えるか，他人の健康をも手助けす
るかの違いである。さらに気的パーワーばかりでなく，発気される「気の質」
も変えねばならない。身体の内臓や骨などの深部に気を送るために，螺旋状に
発気したり，気に振動を与える方法をマスターしなければならない。あるいは
相手はすべて病人なのであるから，相手からの邪気を防ぐ方法も学ばなければ
ならない。バーチャル気功道場の外気功では，気功師に必要とされる気的パワ
ーや，特殊な「気の質」，そして気功独特の知識などを，トータルに身に付く
ように，カリュキラムが作られている。
ここでやっと本題に入ることができる。気功師として必要とされる，気的パワ
ーや，特殊な「気の質」などの潜在能力を開発するためには，それに固有な外
気功の功法を，最低一ヶ月間鍛錬することが必要である。それと同様に，「一
指」で気を操る「秘伝の術」を一つマスターするには，それに固有な外気功の
功法を，最低一ヶ月間，ないしは二ヶ月間鍛錬することが必要である。それで
初めて「秘伝の術」が身に付くのである。頭で覚えるのではなく，身体で覚え
る，いわゆる潜在能力が「身体化」できるのである。鍛錬なしには「秘伝の術」
は，絵に描いた餅なのである。
【誰も本当のことを話したがらない二つの事実】
ここまでくると「気功師は，パートナーを組んでいる科学者にさえも，どうし
て「秘伝の術」を教えないのか？」という疑問は解けたことと思う。「秘伝の
術」は，それに固有な外気功の功法を鍛錬して，初めて身に付くのである。そ
れゆえに，たとえ「秘伝の術」を教えたところで，一指禅功の鍛錬をしていな
ければ，「秘伝の術」は相手にかからないからである。料理もしない男性に，
秘伝の隠し味を教えても意味がないのと同じである。「猫に小判」ということ
になる。したがって，気功師が「気」を科学する科学者とパートナーを組んで，
あるテーマに取り組んだとしても，「秘伝の術」や，気功独特の知識を科学者
に教えることはないのは当然である。親しくなったから，教えてくれるという
性質のものではない。あるレベルに達して初めて「秘伝の術」は，テーマに上
るのである。それまでは，バーチャル気功道場でも，会員にさえ教えることは
ないのである。
このことから，誰も本当のことを話したがらない，二つの事実が浮かび上が
ってくる。一つは「気」を科学する科学者が，電磁波や脳波の分析のスペシャ
リストだとしても，もし気功の鍛錬をしていないのであれば，気功の鍛錬など
に関する知識は，あまり豊富というわけではない，という事実である。そうい
う人の本を読んで信用し，質問されては困るのである。もう一つは，「秘伝の
術」や気功独特の知識を，パートナーの科学者にさえも教えることがないのだ
から，ましてや「気功の入門」に書くわけがない，という事実である。試しに，
林厚省氏の「中国気功法」を読んでみるがよい。一指禅功という言葉さえ出て
こない。
気功を独学している貴方が，古本屋に行って気功の書を探しても，インターネ
ットで気功サイトをネットサーフインしても，「秘伝の術」や気功独特の知識
は，どこにも存在しないのである。「秘伝の術」は，師匠と弟子，ないしは指
導員と会員の間にしか，パイプはつながれていないのである。学問などは，大
学に行かなくても独学で可能である。その分野の第一人者の著作が，本屋にず
らりと並んでいるのであるから。意地と根性で片っ端から読破してしまえば，
何とかなりそうな気もするではないか。しかし気功に関しては，独学は時間と
労力の浪費でしかない。巷にある貴方の手に届く情報は，どれもが貧弱なもの
ばかりである。極論すると, そのほとんどが「ゴミ」なのだ。「ゴミ」を参考
にして独学するのであるから，その結果は「言わずもがな」ということなので
ある。気功を続けたいのであれば，しかるべき人の指導を受けるべきである。
バーチャル気功道場へ入会してくれれば，よけい嬉しいのだが。
※林厚省氏の「中国気功法」を「ゴミ」と言っているわけではない。この書物
は, 気功の指導をされている人にも, 十分に参考になると思う。
＊＊ 会員からのメッセージ ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
『耐寒能力が得られた』（Ｏ.S さん♂）
『随分とご無沙汰しておりましたが、練功は毎日欠かさずやっております。
一指禅を始めて１０ヶ月になりました。 今まで、気が見えたり、様々な気感が
あったりしましたが、最も顕著なのは体質の変化でしょうか。 私は子供の頃か
ら虚弱体質で、一年の三分の二は風邪をひいていた程でした。 ところが気功を
始めてから今まで、まともに風邪をひいた事がありません。 ちょっと怪しいな
ぁ、と感じても、いつの間にか忘れています。 今はインフルエンザの季節です
が、全く問題ありません。 体質の変化の中でも、特に凄いのは、耐寒能力です。
私の住む地域は、毎朝の気温が氷点下１０度以下です。 そこを毎日、自転車
を４０分走らせて通勤しています。 気功をやる以前の私は、家を出て５分もす
ると指が冷たくなって、１０分で凍結していました。 初めのうちは指がペンチ
で挟まれているみたいにとても痛くなり、それを過ぎると 感覚が無くなって動
かなくなります。 手はハンドルに添えているだけで、ブレーキレバーを握るの
も難儀しています。 もちろん、手にはウインターシーズン用の厚い皮の手袋を
していますが効果無しです。 その為、我慢の限界に達した頃、途中コンビニに
入って、本を立ち読みしながら手を解凍するのです。 昨年、引っ越しして、以
前より会社が遠くなったので、どーなる事やらと思っていましたが、 気功をや
っているこの冬は、氷点下１５度の朝でも、全く平気なのです。 ノンストップ
で会社まで走れます、凄い変化です。 ヨガの聖者は、ヒマラヤの雪の上でも裸
同然の姿で瞑想出来るそうですが、 気功１０ヶ月の私ですらこれ程の耐寒能力
が得られたのだから、それもありだな、と今なら思えます。』
＊＊ 購読者コーナ ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
□ 質問 「怖い鳥インフルエンザ」□
『ここ最近, 新聞やテレビでウィルスの話題に事欠かないですね。鳥インフル
ンザが, 人と人の間でうつる新型のインフルエンザに変異すると, 大変なこと
になると聞きます。私はあまり体が強くないので心配です。気功をやると, 新
型インフルエンザに対抗できるでしょうか。』（函館 主婦♀）
■ 答え ■
『2004.1月11日付けの日本経済新聞に, 国立感染症研究所の田代真人ウィルス
第三部長が「最悪のシナオリ」として, 最悪の場合に世界中で, 「重症患者が
十五億人以上, 死者が５億人以上」と予測しています。怖いですね。二十一世
紀は「テロとウィルスの時代」といわれますが, ウィルスの脅威は, テロや災
害などとは桁違いですね。新しいウィルスに対する抗体が体内にないのですか
ら, 二十一世紀を生き残るためには, 自己免疫力を高めるしかないようですね。
バランスのよいおいしいものを食べて, よく寝て休息して, 適度な運動とスト
レスを解消して, そして「気功の鍛錬」で, 自然治癒力を高めることですね。
これが今からでもできる, 唯一の防衛方法ではないでしょうか。』
※気功やこのメルマガの内容に関して, ご意見やご質問がありましたら, 是非
お寄せ下さい。お待ちしています。
Email aam13920@nyc.odn.ne.jp 編集 正田 竜二
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【バーチャル気功空間 気の世界】隔週
発行元: 日本気功倶楽部
監 修: 天地 一道
編 集: 正田 竜二
※「バーチャル気功空間 気の世界」に掲載された内容を無断で複写、転載、転送および引用することを禁止いたします。なお、お友達の方へ紹介の為の転送は大歓迎です。
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