2001.05.05　創刊

　　
　　　
(03-08) 水晶の利用

ツボ療法として気功治療として利用可能な優れもの(Ｎo.36)
　　　
2002.11.11
　　　


【クォーツ時計の原理】
　　　
　　　
　　　「水晶」というと, 神秘的なパワーが秘められているとか, 身体内の「邪気」

　　　を吸収してくれるとか, あるいは, 未来を予見する「水晶占い」とか, 不可思

　　　議な話しばかりが付いて回る物質である。水晶の神秘的なパワーについての詮

　　　索は, いずれ「第四章　気と科学（予定）」でしてみたいと思うが, ここでは

　　　水晶のある特性に注目したい。水晶を組成からみれれば, 「石英＝珪素Si」と

　　　いうことになり, 味も素っ気もない。この物質は, 宝飾品として身を飾るだけ

　　　でなく, 時計や携帯電話などの身近なものにも広く使われている。科学に暗い

　　　方でも, クォーツ時計は知っていることと思う。この「クォーツ」が水晶なの

　　　であり, 直訳すると「水晶時計」ということになる。

　　　時計に水晶が使われるのは, 水晶を薄く切り出し, その両面に交流の電圧を加

　　　えると, そこに流れる振動電流を機械的振動に変換できる, という特性にある。

　　　その逆に, 機械的振動を振動電流に変換することもできる。もし, 加えられる

　　　交流の周波数が, 薄く切り出された水晶板の機械固有振動数に一致する場合,

　　　鋭くかつ安定した共振を起こすことになる。これが, 水晶時計に使われている

　　　水晶発振器の原理である。水晶の共振現象を利用することで, あの小さな電池

　　　一個で一年間も正確に時が刻まれるのである。

　　　

　　　【指圧のツール（道具）としての水晶玉】
　　
　　
　　　水晶発信器のことはこのぐらいにして, いよいよ本題である「水晶玉と気功」に

　　　ついて触れたいと思う。 水晶玉は, いろいろな場面で使われるが, 日常生活の

　　　中では一般に指圧用のツール（道具）として使われることが多い。指圧用のツー

　　　ルといえば, 足の裏の痛いツボをぐいぐいとほじくる指圧棒がよく知られている。

　　　水晶の玉は, この指圧棒以上に手の平のツボを刺激するのに有効である。ただし,

　　　指圧のツールとして使うのであれば, ガラス玉, 金属玉, 水晶玉などの種類に関

　　　係無く使うことができる。気功では材質に係わらず, 玉のことを「弾子」と呼ん

　　　でいる。「弾子」は, 通常直径3.5ｃｍ位のものが使われるが, これは手の平の

　　　ツボを刺激するのに適した大きさである。直径3.5ｃｍの弾子が, 指圧棒より有

　　　効なのは, 玉はその形状から「転がる, 廻る, 押し付ける」と自由自在であり,

　　　そのうえ｢速く, ゆっくり, 強く, 弱く｣と微調整の刺激も可能なのだ。この弾子

　　　を使って, 両手の平にある「4０」のツボを, 一度に刺激することができる。手

　　　の平にある４０のツボは, 十二正経が会合するところであり, 内臓と密接な関係

　　　を持っている。治療にも予防にも, テレビを見ながら気楽にできるというもので

　　　ある。



　　【トレーニングのツールとしての水晶】

　　　　
　　　指圧のツールとして水晶を使うことは, 誰もが考え得る「想像の範囲内」のこと

　　　だと思われる。ところが, 水晶をトレーニングや治療のツールとして使うとき,

　　　どうして, どんな効果があるの, と疑問に思うことだろう。私も同様に最初は戸

　　　惑った一人である。水晶というと, 純度が高いものであれば透明で美しいけれど,

　　　いつも怪しいイメージが付きまとう。治療などと関係してくると, いよいよ怪し

　　　く眉唾ものに思えてくる。しかし, 今まで師匠が言ったことで「冗談がきつい」

　　　と内心で思っていても, 実際にやってみるとその通りで, 「はったり」や嘘は一

　　　つもなかった。気には「五色」があるという師匠の言葉も, 嘘のような本当の話

　　　しであった。気功の世界には, ろくにトレーニングをした経験もないのに, 口先

　　　だけで世渡りする「はったり屋」が, わんさとうごめいているのである。マスメ

　　　デアに登場している, そんな有名人を私は何人か知っている。

　　　師匠を信頼するしかない。多少の疑念をもちながら, 立禅（馬歩站椿）の姿勢の

　　　まま, 水晶を片手の平に乗せて, もう一方の指から気を送った。最初は, それほ

　　　どの反応は感じられなかったが, 慣れてくると次第に, 今まで経験したことのな

　　　い反応が現われてくる。「体感」したものを言葉で説明するのは難しいけれど,

　　　水晶が熱をもったような, 小刻みに振動しているかのような, そして気が増幅さ

　　　れ強くなったような, そんな反応が水晶から手の平に伝わってきた。



【水晶　気との共振と増幅】

　　　
　　　最初は曖昧な反応であったが, 時間の経過とともに練功するたびにほぼ確実な反

　　　応になっていった。指先で気を送ったとき, 手の平の反応は, 指と同じ大きさの

　　　ものが動いている感じである。ところが水晶の場合は, 直径3.5ｃｍの水晶以上に

　　　気の場が広がり, かつ指先から放出される気よりも強いのである。ここには, 発

　　　功された気が水晶と共振し, 増幅されているという実感がある。これはどういう

　　　ことなのか。水晶と気の関係や, そのメカニズムについては諸説があり, これも

　　　また科学的に証明されてはいないけれど, 少なくとも「水晶発信器の原理」の延

　　　長上にあるに違いない。最初に水晶の特性について「水晶を薄く切り出し, その

　　　両面に交流の電圧を加えると, そこに流れる振動電流を機械的振動に変換できる。

　　　その逆に, 機械的振動を振動電流に変換することもできる」と書いた。といのは,
　　
　　　人体内に微弱な電流が流れているのだし, 「外気」の科学的な測定から電磁波が

　　　検出されている。水晶を神秘的に解釈するよりも, はるかに事実に近いのではな

　　　いかと思う。
　　　
　　

＊＊ 会員からのメッセージ ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


『粘り気のある気感がある』（長野　鍼灸師　ＮＴさん♂）
　　　
　　　『先日は功法第６巻の配信ありがとうございました。実は私は鍼灸マッサージ
　　　の仕事をしているのですが、この度以前働いていたところをやめ、自宅にて治
　　　療院を開業いたしました。そのようなわけでここ１，２ヶ月は引越しやら開業
　　　の準備やらでなかなか落ち着いたまとまった時間が持てない状態でした。です
　　　が、練功だけは毎日続けようと思い、毎月送っていただく功法を何とか続けて
　　　おりました。
　　　そのような中で最近１度きりですが、弾力のある球のような気を感じることが
　　　できました。まだ頼りない感じの球でしたが、いつもとは違って粘り気のある
　　　感じでした。いつも練功をしていると、両手が充血してくるのかとても暖かく
　　　なり、重いような手が大きくなったような感じはあったのですがそれ以上には
　　　なりませんでした。ところが、先日功法第４巻に出ていた気の観察法に出てい
　　　たように両手の指を体の前で向かい合わせていたところ、その手と手の間に球
　　　のような気を感じることができました。両手を離したり近づけたりしてみたと
　　　ころ、弾力というか粘り気のような感じがし、これが球のような気なんだと思
　　　うとうれしくなりしばらくそうしていました。
　　　後日またやってみましたが、そのときは球のような感じは得られませんでした。
　　　どうもただ漠然と両手の指を合わせていただけではだめで、ある程度集中が必
　　　要なのですね。１度だけでも球のような気を感じられたことが励みになります。
　　　これからも毎日続けていきたいと思います。』


　　　『高知国体にトレーナーとして参加して』（広島 トレーナー　ＹＴさん♂）

『礼拝　いつもありがとうございます。私は、今年度の高知夏季国体に広島県
　　　選手団の一員として、水泳競技のトレーナーをつとめさせていただきました。
　　　選手との関わりは、合宿から健康状態・ケガの状態を把握し、現地では、宿舎
　　　・サブプールサイドにて、マッサージ・施術行為を行います。広島からトレー
　　　ナーは４名派遣されますが、私以外の方は全員理学療法士（ＰＴ）です。医療
　　　知識がたっぷりの方たちの中、一人民間療法で立ち向かいました。結果的には、
　　　ＰＴのやり方は、痛い部分を直接触って、次の日にもみ返しを起こして、選手
　　　にとっては、ありがたくない状態になることも・・・。
　　　私の場合、経絡等を使用したため、痛い部分に痛みを感じずに競技ができたよ
　　　うで、予選通過も自信のなかったある選手は、予選７位で通過。決勝５位の成
　　　績を残しました。選手間での信頼は、民間療法でありながら、得ることが出来
　　　ました。氣の流れを正してあげることが、プロ・アマ関係なしに必要なようで
　　　す。合掌』
　　
　　　　
　　　　　　　　　　　　　
　　＊＊ 購読者コーナ ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
　
　
　　　□　質問　□　　　
　　　
　　　『質問させて下さい。前々号で気の出し方について書いてあったので, その通
　　　りに僕もやってみました。友達の手の平に向けて気を出したところ, 温かいと
　　　かしびれるとかの感じがあるそうです。それはいいのですが, 気を出したあと
　　　とても疲れました。ぐったりしてしまいました。貴流派の気功も気を出すと,
　　　こんなにも疲れるのですか。教えてください。』（愛知　二十歳♂）

　　　
　　　□　答え　□　　　
　　　
　　　少し余分に気を出し過ぎたようですね。ほどほどにして下さい。「内気外発」
　　　には, 流派によっていくつかの方法があります。メルマガに書いた「内気外発」
　　　は, 最も一般的な方法で, 普通には｢意念発気法｣と呼ばれています。この方法
　　　は, 発気の際に消耗が激しく, 他人を治療する前に自分がまいってしまうので,
　　　気功治療には適していません。したがって, 気功師養成をも目的にしているバ
　　　ーチャル気功道場では, 強力な「内気外発」をさせながら, 最も消耗の少ない
　　　発気法を採用しています。それが可能なのは, 秘伝のテクニックというよりも,
　　　トレーニングする過程で「内気外発」ができる身体に造り変えられていくから
　　　です。人体改造を伴うものなので, 教えられてできるものではありません。
　　　当流派では, そのようにカリキュラムが作られています。
　　　　　　　　　　　　　　


　　　※気功やこのメルマガの内容に関して, ご意見やご質問がありましたら, 是非
　　　
お寄せ下さい。お待ちしています。
　　　
　　　 Email aam13920@nyc.odn.ne.jp 編集 森澤陽子（准指導員）
　　


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　　　　　　　　【バーチャル気功空間　気の世界】隔週　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　発行元: 日本気功倶楽部
　　　監　修: 天地　一道
　　　編　集: 森澤　陽子

※「バーチャル気功空間　気の世界」に掲載された内容を無断で複写、転載、転送および引用することを禁止いたします。なお、お友達の方へ紹介の為の転送は大歓迎です。　　　　　　　　　　　

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■私の気功の世界■


ネット通信教育 「一指禅功日本 バーチャル気功道場」

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「一指禅功日本 東京・小岩リアル気功教室」

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Twitter 「連載 気を考える」

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■私の趣味の世界■


すまい＆町並み　今昔物語

「第一章東京下町風景への旅」

「第二章同潤会アパートへの旅」

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