監修・解説 並木克敏

「バーチャル気功空間 気の世界」



2001.05.05 創刊 月刊発行








《 序文 》


《 中国気功の伝来 》

 気功が初めて中国から日本へ紹介されたのは, 鄧小平氏が貧しい

中国からの脱却をめざし, 社会主義体制の下での市場経済の開放

を進めていた二十数年前のことでした。中国が市場経済の中で豊か

になるためには, まず外貨を貯えることが急務でした。そのため

に, かつて国家機密でもあった気功は, 外貨稼ぎの使命を帯びて

日本に上陸したのです。中国人の気功師が最初に日本のテレビで紹

介されたのは, 面白可笑しいだけのバラエティ番組ではなく, 世

界の新しいニュースを真面目に取り上げる報道番組の中でした。気

功師が手を触れないのに, 身体が勝手に動いたり, 腕や足が自在

に上がったりと, テレビ画面に写る映像に, 私も含めて日本人は

みな唖然としてしたものです。気功師とは, 実に摩訶不思議な術

を使う仙人のようだと, 私たち日本人の常識が大きく揺らいだの

です。


《 怪しげな中国人気功師の登場 》

 これほど日本人の目を引きつける「おいしい場面」を, マス・メ

ディアは見逃すはずがありません。ところが, 一指禅功もそうな

のですが, まともな中国人気功師は, バラエティ番組などでの「

見世物」としての気功を極端に嫌います。一指禅功の伝説の気功

師・闕阿水老師は, 気で本のページをパラパラとめくるなどの人

間離れしたパフォーマンスを, 生涯で一度だけ, 愛弟子の前で演

じただけだそうです。一指禅功で鍛錬した者は, 今もその伝統を

受け継いでいます。人を欺く荒唐無稽なるものや, ありもしない

誇大宣伝とは無縁なのです。そんなわけで, 怪しげな中国人気功

師(?)の登場となるのです。マス・メディアの応じるがままに,

さかんにパフォーマンスを繰り返しました。ガラス瓶の中に入った

物体を瞬間移動させたり, 二つに切った名刺を元に戻したり, 蓋を

した薬瓶の底から錠剤を通過させたり, 最後には, 生きているウ

サギの肝臓の一部を素手で取り出したりと下手なマジックのやりた

い放題でした。これらの行為は, どんな強力な気的パワーの持ち

主でも不可能なことであり, 気功とはまったく関係の無いことな

のです。


《 風変わりな主張を掲げる日本人気功師 》

 気功が日本に紹介され, 怪しげな中国人気功師(?)が, 下手なマ

ジックを演じたときから, すでに二十数年が経ちました。今やあ

のパフォーマンスを, 信じるものが誰もいないので, バラエティ

番組からも姿を消しています。しかし, それに代わって昨今, 風

変わりな主張を掲げるいくつかの気功集団が, ネットの世界を俳

諧しています。それによると「鍛錬を必要とせず, 一生涯気を出

し続けることができ, そのうえ出せば出すほど強くなる」のだと

言うのです。「貴方は努力せずに, 直ぐにでも一人前の気功師に

なれる」というのが, キャッチフレーズのようです。それって,

本当なんでしょうか。常識的に考えてみると, 「一生涯気出し続

けることができるうえに, 出せば出すほど強くなる」ということ

は, 年齢を重ねるほどに生命力が旺盛になるということを意味し

ています。この文章をそのまま素直に解釈すれば, 永久に死なな

いという非常識な結論にいたります。なぜなら, 気は生命エネル

ギーそのものなのですから。そんなうまい話は, この世に存在し

ていません。中国の歴代の皇帝が, すべての権力を手に入れた後

に, 切ないほど執拗に求めたものは「不老不死」でした。皇帝の

命を受けて, 伝統的な気功医師たちは, 生命を投げ打ってまで努

力をしたにも拘わらず, 「不老不死」は実現できなかったのです



《 気功はトレーニングする以外に道はない 》


一指禅功でも数分もあれば, 貴方を外気治療のできるインスタン

ト気功師に仕立て上げることができます。しかしながら, 貴方が

気を出せる期間は限られるているうえに, 出せば出すほど気的パ

ワーは弱くなります。そして, 気を使い果たせば「ただの人」に

戻るだけです。使えば消耗するというこの気の現象は, 外気功の

先輩方が数千年の歳月をかけて明らかにしてきた「気の性質」から

くる必然の結果なのです。この「気の性質」とは, 気の科学の範

疇に入るものですから, 中国や日本を問わず, 外気功に関わる気

功師の間の常識です。もし貴方が健康を持続的に維持したいのなら

ば, あるいは,もし貴方が持続的に外気治療をしたいのならば, ど

んな流派であろうとも, 毎日淡々とトレーニングを続ける以外に

道はないのです。気功は, 努力しないで楽をして, 手軽に得られるというも

のでは決してないのです。努力する者こそが, 健康を維持し, 心の安らぎを

保ちながら, 長寿を実践することができるのです。
その第一歩は馬歩椿か

ら始まります。



■ 代表 並木克敏 ■

略歴

1945年7月東京に生まれる O型 かに座

一指禅功公認の中国人気功師に十年間師事

リアル教室で二十五年間あまりの指導経験

気功歴三十五年

東京芸術大学美術学部大学院修了

(学位 芸術学修士 修美第739号)

共立女子大学で三十数年間教壇に立つ








第19章 会員からのメッセージとの対話 (12)

最新号





 ■第21章 会員からのメッセージとの対話 (14) (2020.07.09~) ■

   第21章の「会員からのメッセージとの対話(14)」は. 2001年の創刊以来,会

  員や読者から多数の「メッセージ」や「質問・意見」が送られてきました。こ

  までは会員や読者が主役なので, 「質問」以外は倶楽部からの意見や感

   想をできるだけ控えてきました。「会員からのメッセージとの対話」シリーズ

   では, 会員からのメッセージに対して, 倶楽部としてはどのように考えている

   のかを, 「倶楽部からの一言」の中で答えています。また, 時節に相応しい記

   事を必要に応じて随時特集号として組み入れたいと思います。会員や読者の

   方々の気功の知識や, 練功の一助になれば幸いです。なお. 会員からいただ

   いた「メッセージ」は創刊以来, 1000通を超え, 練功についての疑問や質問は

3500通余に達しています。





               
                ■第21章 会員からのメッセージとの対話 (14) 目次 ■

   (21-01) 特集 師範コースを修了して(1) 通信教育へのいくつかの不安
   (21-02) 特集 師範コースを修了して(2) 馬歩站椿功を試してみると
   (21-03) 特集 師範コースを修了して(3) 価格と質の問題を検証する
   (21-04) 特集 師範コースを修了して(4) 太極拳でも気感が生まれる

   (21-05) 会員との対話(71) 内気外発と外気内収の違い 京都 石若丸
   (21-06) 特集 「CD版 気の世界への旅立ち 体験的気功論01」の出版
   (21-07) 特集 「CD版 気の世界への旅立ち 体験的気功論02」の出版






第21章 会員からのメッセージとの対話 (14)


(21-08) 特集 気と気功の理論の核にある「体験知」について

【CD版 気の世界への旅立ち 体験的気功論】出版に際して(並木克敏)

2021年02月22日 (No. 232号)






「気の世界への旅立ち 体験的気功論」の目次と解説


【第1巻 気の世界への旅たち 一指禅功との出会い】

 【CD版 気の世界への旅立ち 体験的気功論】はじめに


   一指禅功を始めてから四十年ほどの歳月が流れ, 早いもので人生の半分以上の時
   
   間を占めるようになりました。一指禅功の実践編は, 定期配信しているテキスト

   や, CD版テキストに収められていますが, 一指禅功の理論について詳しく説明さ

   れたものは, この世には見当たりません。そこで, ホームペ―ジやメールマガジ

   ン, twitterや自筆のメモなどで書き散らしてきた文章を, 内容毎に整理して体

   系化し, 一指禅功の理論編として「CD版気の世界への旅立ち 体験的気功論」と

   して出版することにしました。



   【気功の理論の核にあるもの 体験知】

   
   気功には三千流派(中国本土では一万流派)があるとされています。一人の人間が

   そのすべてを知るわけにも, ましてや経験するわけにもいかないので, 気や気功

   に関する知識は, 自分が鍛錬してきた流派内での体験知を基礎としていることに

   なります。体験知とは,気功の鍛錬を通じてのみ身体に刷り込まれた, 気功に特

   有な気の感覚や気の反応などのことを指します。それは, 食べ物の味を味覚とし

   て記憶しているように, 気功の体験知もまた, 身体の五感で覚えたものであって

   数学のように頭で了解できるものではないからです。この体験知なるものは, 流

   派に関係なく同じ類のものと考えられているようですが, 実際は流派によって異

   なっているのです。この体験知こそがいいも悪いも, その人の気や気功に関する

   知識の核をなしているのです。



   【既成の気功理論 三調技術によって得られた体験知】


   第1章「一指禅功での最初の体験」では, 気功に関して全くの無知であった私が

   WEBページなどでみられる, 気や気功についの解説の多くは, 調身・調息・調心

   という, いわゆる三調技術により鍛錬して得られた, 体験知を基に語られていま

   す。気功のほとんどの流派が, この三調技術なしには成立しないからです。とこ

   ろが, 三千流派の中には, 意念も呼吸法も使わない流派が存在しています。それ

   が, 少林内勁一指禅であり, 通称で一指禅功と呼ばれているものです。意念も呼

   吸法も使わずに得られた, 一指禅功の体験知を基にして, 気や気功を眺めて見る

   と, 一般に語られているものとは異なる風景が浮かんでくるのです。



   【皮膚感覚(体験知)をよりどころにしてプラシーボ効果などを解明】


   第1章「一指禅功での最初の体験」では, 気功に関して全くの無知であった私が

   「CD版 気の世界 への旅立ち 体験的気功論」では, 四十年ほどの鍛錬を通じて

   身体に刷り込まれた体験知を基にして, スポーツと気功の違い, プラシーボ効果

   と気功の関係など, 世間一般で関心のある事柄のついても語ることにしました。

   一つ一つの体感を通して,上からの目線ではなく, 下から上を見上げるようにし

   て, 不可思議な気の世界を解き明かすように努めました。いわば皮膚感覚をより

   どころにして, いまだ解明されていない気と気功の本質に迫ります。



   【気功の悪徳商法から身を守る一助になれば】


   気功を鍛錬したことのない多くの人にとって, この体験知がないということは,

   色盲の人に色を, 味覚障害の人に味を語るようなもので, 気や気功の姿が,蜃気

   楼のように捉えどころがないものとして映ることでしょう。それをいいことに,

   ネットの世界では, ありもしない事柄をまるであるかのように喧伝する, 悪徳

   商法が闊歩しているのです。「気の世界への旅立ち」が, 気と気功の本当の姿

   を知るための一助になれば幸いです。




** *********************************


■ 小岩リアル教室からのお知らせ ■ 2020.02.21 掲載

『座禅式功法「禅定印 (二種)」を紹介・指導します』

   2021.05.18(火曜日)の18:30~20:00に南小岩コミュニティ会館にて, 座禅式

   功法「禅定印 (二種)」を紹介・指導します。「禅定印 (二種)」 は, 昨年紹介し

   た「禅定印 (一種)」と同様に, 一指禅功の日本人師範のみに授けられた秘伝中

   の秘伝の功法です。この機会に是非参加されることを望みます。会員でなくても

   構いませんので, 興味のある方がいましたらお誘いください。






〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

【バーチャル気功空間 気の世界】月刊



発行元: 日本気功倶楽部

監 修 並木克敏 (天地 一道)

編 集: 藤岡 正巳 (事務局)


※「バーチャル気功空間 気の世界」に掲載された内容を無断で

複写、転載、転送および引用することを禁止いたします。なお、お

友達の方へ紹介の為の転送は大歓迎です。



〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

       

     




■私の気功の世界■


ネット通信教育 「一指禅功日本 バーチャル気功道場」

http://issizen.michikusa.jp/



「一指禅功日本 東京・小岩リアル気功教室」

http://katutoshinamiki.suichu-ka.com/



YouTube 「一指禅功秘術 吊手術」

https://www.youtube.com/watch?v=W5J6RmbjpQI&feature=youtu.be


Twitter 「連載 気を考える」

https://twitter.com/mikenekobusu




■私の趣味の世界■



懐かしい 「昭和の住宅」 今昔物語

「第一章東京下町風景への旅」

「第二章同潤会アパートへの旅」






トップページへ戻る