薬を使わず自分で治す病気の防治法
日本気功倶楽部 並木克敏
■ 老化防止 益寿延年法 ■
《効能》
益寿延年法は, 長寿を実践するための手穴療法です。老化は, 「腎」と「肝」
の気の衰えにあると, 中医学では考えています。益寿延年法は, 「腎」と「肝
」の機能を強化し, 気血の成分となる飲食物を消化吸収させる「胃脾」を強
化させます。
《穴位》
手平 腎上腺反射区 : 小指の付け根関節付近にあります。
手平 胃・脾・大腸区 : 労球穴付近から手首にかけて帯状に分布してい
ます。
手平 腎虚尿頻区 : 小指の先から第二関節下までで, 図では腎区となっ
ています。
手平 肝区 : 薬指の第二関節の周囲にあります。
《方法》
どの部位も2〜3分間刺激を続けます。
(1)腎上腺反射区
この部所の刺激は, 副腎の機能を活性化させます。指圧ないし指圧棒で,
反射区全体をよく揉み, 次に一番痛い部位を探して, その反射点を中心に
刺激します。二指で発功する場合には, まず反射区全体を発功し, 次に粘っ
こいとか, 重いというような反応のある部位を探し, その反射点へ発功し続
けます。
(2)胃・脾・大腸区
指圧ないし指圧棒で, 反射区全体を上から下に移動させながらよく揉みま
す。次にだるいとか, 腫れぼったいという反応のある部位を探し, その反射
点をよく揉みます。
(3)腎虚尿頻区
指圧で反射区全体をよく揉みます。指圧では, 一番痛い部位が反射点で,
第一関節(指先側)と第二関節の中央のやや薬指側にあります。発功は一
指でおこないます。
(4)肝区
刺激の方法は以下同じです。薬指の第二関節の中央が反射点になります