一指禅功自己保健法


薬を使わず自分で治す病気の防治法


日本気功倶楽部 並木克敏




更年期障害


【効能】

女性の更年期障害は,閉経期の前後に,女性ホルモンの急激な減少によって

現れる,一連の症状のことです。頭痛,頭重,動悸,不安,イライラ,めまい,

耳鳴り,不眠,高血圧,五十肩など数え切れないほど多種多様な症状を伴っ

て現れます。なかでも足の冷えと,顔のほてりは,更年期障害に共通した症状

のようです。ここで紹介するのは,顔の「ほてり」を取り省くための自己保健法で

す。顔の「ほてり」が生じたときには,随時行って下さい。動作の要領は高血圧

症の土岐市同じです。


【 方 法 】

(1)両足を肩幅に開き, リラックスして立ちます。写真では両足を肩幅に開い

ていな
いので注意してください。
(2)両手の平を上向きにして, 同時に鼻で息を吸いながら, 身体の側面に沿

ってそ
のままゆっくり上げていきます。 

 
(1)リラックスして立つ

  
(2)手の平を上向きにして上げる
 

(3)引き続き鼻で息を吸いながら, 頭の上で両腕を輪を描くように移動させま

す。
 
(4)頭の真上にきたら息を止め, 少し(一秒ほど)静止させます。

 
 (3)輪を描く    (4)息を止める  

 

(5)今度は, 両手の指を1〜2cmほど離して, 口から細く長く均一に息を吐き

ながら
正中線に沿ってゆっくり降ろしていきます。手の平は下向きとなります。
(6)引き続き口から息を吐きながら, 両手をゆっくり下げていきます。このとき

, 何かが
頭から下に沈み込み, やがて足の指先から流れ出るような, イメー

ジを描くことが大
切です。

 

  
 (5)手の平を下向き (6)息をゆっくり吐く

 

(7)両手が下げ終わったら, ここで息を吐くのを止めます。
(8)両腕を元の位置に戻します。以上が1セットです。再び, 手の平を上向き

にして,
同じ動作を21回繰り返します。 朝晩2回行って下さい。

 
 (7)両手を降ろす   (8)腕を元に戻す

  

※呼吸のコツ
両手を上げながら息を吸う時間は3〜4秒間で, 一方両手を下げながら息を

吐く時間
は7〜8秒間とします。吸うときは早めに, 吐くときはゆっくり吐きます。


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