一指禅功自己保健法


薬を使わず自分で治す病気の防治法


日本気功倶楽部 並木克敏





 ■ 聴力低下・耳鳴り 鳴天鼓(めんてんこ)

                          

【効能】
 

聴力の低下や耳鳴りは,中医学では腎気の衰えの結果と考えています。そし

て腎気の
衰えは,腎には「先天の精」が宿ることから,老化を意味することにな

ります。腎を強化
するには,第六巻の「滾球法」の中の肝腎強化法をトレーニン

グして,腎の働きを直接
に活性化する方法と,耳の気の機能を自己保健法で

回復させることで,腎を間接的に
強化させる方法があります。この点が中医学

の身体観であり,西洋医学にはない独特
の発想です。この「鳴天鼓」は,聴力

を回復させると共に,耳鳴りや難聴の予防・治療
することができます。また,大

脳におだやかな刺激を与えることで,中枢神経を調整し
眩暈や頭重感にも効

果があります。

 

【穴位】 


風池穴

  

「風池穴」は, 後頭部の頚椎と耳の間に縦長の大きな凹みがありますが, その

凹みの
最上部で頭骸骨と接する部分にあります。このツボは,また一時的な緊

張で寝付かれ
ないときの特効ツボでもあり,熱くなるまで擦ると緊張がほぐれて

きます。
 


 
【方法】
 

両手の平で耳を塞ぎ,中指の上に人差し指を乗せてピアノを弾くにして「風池

穴」を軽く
叩きます。このとき太鼓のような音が響くので「鳴天鼓」という名が付

けられました。
朝晩二回 各34回繰り返します。

 


中指の上に人差し指を乗せる

 
人差し指をはじく



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