■第13章　会員からのメッセージとの対話 (6) (2012.07.03～) ■

　　　第13章の「会員からのメッセージとの対話 (6)」は. 2001年の創刊以来, 会員や

　　　読者から多数の「メッセージ」や「質問や意見」が送られてきました。これまでは

　　　会員や読者が主役なので, 「質問」以外は倶楽部からの意見や感想をできるだ

　　　け控えてきました。「会員からのメッセージとの対話」シリーズでは, 会員からの

　　　メッセージに対して, 倶楽部としてはどのように考えているのかを, 「倶楽部から

　　　の一言」の中で答えています。また, 時節に相応しい記事を必要に応じて随時

　　　特集号として組み入れたいと思います。会員や読者の方々の気功の知識や,

　　　練功の一助になれば幸いです。なお. 会員からいただいた「メッセージ」は創刊

　　　以来, 300通を超え, 練功についての疑問や質問は1000通余に達しています。

　　　「会員からのメッセージとの対話」シリーズが一段落したら, 「疑問・質問Q＆A」

　　　シリーズの掲載を考えています。

(13-04)　特集　やっと師範コースを修了しました(その3)

　　　　　　　気を感じ，そして気を味わう　　神奈川　愛

　　　　2012年10月25日 (No.152号)
　

【バーチャル気功道場の第二期生再録】　(日本気功倶楽部　並木克敏)

　　　『「バーチャル気功道場」の通信教育講座を開設してから, この6月で満11年

　　　になりました。「バーチャル気功道場」の第二期生が, 内気功から師範コース

　　　まで七年間の全課程を修了して, この6月に女性1名を含めて計7名が卒業

　　　されました。第一期生が卒業したのは, 2010年のことでしたが, 「バーチャル

　　　気功道場」の通信教育講座では, 随時入会のために修了時がまちまちで,

　　　そのうえ進行速度が同じでないので, 一括して第二期生ということになって

います。

　　　今回, 師範コース修了を機会にメッセージをいただいたのは, 太極拳の指導

　　　もされている神奈川の愛さんからです。愛さんは, 通信教育の「バーチャル気

　　　功道場」を始めた当時の古参会員で, 気の反応を実感したいとの願いから入

　　　会したそうです。納得できないと前に進まないというタイプの人で, マイペース

　　　でゆっくりと練功していたようです。

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【両腕の間に磁石のような反応】　( 神奈川　愛 )

　　　馬歩椿をやり続けていたら, 三週間ほど経った頃ですが, 両腕の間に今まで

　　　経験したことのない変な感覚が生まれてきました。馬歩椿の姿勢は, 両腕を

　　　平行にしたまま, 正面に突き出すのですが, その両腕の間に「もやもや」した

　　　何かがはさまっているような感じなのです。最初の頃は, 「もやもや」というほ

　　　どの取りとめのない反応だったのですが, 数日後には驚くほどはっきりとした

　　　感覚に変わってきました。両腕を近づけると, 押し返すような反発があるので

　　　す。両腕の間に, 空気の塊があるような, 少し固めの風船があるような, そん

　　　な軟らかい物体があるかのような感覚です。それとも, 子供の頃に遊んだ磁

　　　石のような感じでもあります。「＋」と「＋」, 「－」と「－」を近づけると, 反発し

　　　ますよね。そんな感覚が両腕の間に生まれてきたのです。このような反応は,

　　　四十数年間生きてきましたが, 今まで味わったことのない不思議な感覚です。

【太極拳と一指禅功の違い】

　　　長い間, 太極拳をやってきましたが, これほどはっきりとした気の反応は, 太

　　　極拳などの動効では得られなかったです。どうして, 一指禅功では気感が強

　　　く, 太極拳の場合には弱いのかが謎です。太極拳も一指禅功もどちらも, 形

　　　は違いますが, 起勢から始まり, 収功で終わります。違いはといえば, 起勢と

　　　収功の間で行う動作にあります。太極拳は, 最初から最後まで身体全体を,

　　　止まることなくゆったりと動かす動功です。それに対して一指禅功は, 馬歩椿

　　　という下半身は静止させたままで, 腕や手や指だけを動かします。それも, 数

　　　秒だけ動かしては, １分停止という動作の繰り返しです。一指禅功は, 静止し

　　　た状態のほうが断然長いのですから, 静功に近いと言えそうです。この気感

　　　の強さは, 太極拳の絶え間ない動きと, 一指禅功の静止とに関係しているよ

　　　うに思います。

【太極拳でも気感を感じるようになる】

　　　たとえば一指禅功では, 起勢のあとに馬歩椿の姿勢を３～５分保ちますが,

　　　すぐに両腕の間に磁石のような反応があるわけではありません。早いときで１

　　　分後, 遅いときでは２分後ぐらいで気感が現れ, 時間が経つにつれて強くな

　　　ってきます。気感が現れるまで, 一定の時間が必要なのです。太極拳の場合

　　　には, 絶えず動いているわけですから, 気の感覚が現れる前に, 次の位置に

　　　移動しているということになります。太極拳では, よほど気的に敏感か, よほど

　　　熟達している人でないと, 気感が得にくいように思われます。私が太極拳でも

　　　気感を感じるようになったのは, 一指禅功を練習してから三ヶ月ほど経ってか

　　　らです。気感を感じ始めると, 太極拳の練習が一段上のステージでやってい

　　　るようで楽しくてなりません。太極拳などの動功を練習している人で, 気の感

　　　覚を味わいたいのであれば, 一指禅功を経験してみる価値があります。

　＊＊会員からのメッセージ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

■　会員からのメッセージ ■　2012.10.25

【気の感覚が分かりやすい】 (北海道　S.A♀)

　　　【お世話になっています。「CD版内気功八功法・総集編」を購入しました

　　　S.Aです。双手抱球功をしていると気を強く感じて、気持ちよくなります。一

　　　指禅功は動きがシンプルなのに、ツボを用いる効果なのか、気の感覚が分

　　　かりやすいです。体の反応もよいです。ありがとうございました。これからも

　　　気功を進めていきたいと思っています】

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　※気功やこのメルマガの内容に関して, ご意見やご質問がありましたら, 是非
　　　
お寄せ下さい。お待ちしています。
　　　
　　　 Email katutoshi@max.odn.ne.jp 　編集　正田　竜二
　　