並木克敏(天地一道)

「バーチャル気功空間 気の世界」


2001.05.05 創刊






「バーチャル気功空間 気の世界」 総目次

第1章  入門編                    (2001.05.05〜2001.11.30)
第2章  潜在能力の開発              (2002.01.19〜2002.06.21)
第3章  内気外発(気を出す)            (2002.07.26〜2003.01.15)
第4章  気と社会                  (2003.02.15〜2003.11.22)
第5章  気との遭遇 (その一)           (2003.12.24〜2004.11.27)
第6章  気との遭遇 (その二)           (2004.12.24〜2005.12.31)
第7章  一指禅功の基礎知識 (その一)     (2006.01.31〜2007.05.25)
第8章  会員からのメッセージとの対話(1)    (2007.06.09〜2008.05.31)
第9章  会員からのメッセージとの対話(2)    (2008.06.30〜2009.06.27)
第10章 会員からのメッセージとの対話(3)    (2009.07.30〜)







第10章 会員からのメッセージとの対話 その3


(10-03) 会員からのメッセージとの対話(17) 

 
遠隔気功についての疑問 他

2009年10月6日 (No.115号)





【 会員からのメッセージ 】


■ 会員の声 : 『練功時間が長くなると, 気感が変わる』(TM ♂)

  『功法中に幾ばくか面白い体験をしました。1昨年の春先に手術をし, その後

   今一つ体調が戻らなかった為、再度立禅功を始めたのは夏も終わる頃でした。

   おまけに私は若い頃大腿四頭筋を一部裂断していた為、中々長期間の練習が

   出来ませんでした(出来て6〜8分程)。それでも暇を見つけて練習するように

   している内に10分・20分と出来るようになり、最後には30分連続で出来るよう

   になりました(と言っても今年に入ってからですが・・・)。

   面白い事に、出来る時間が延びるにつれて手に感じる気の感覚が変わって

   いきました。最初の10分しか出来ない頃は, 4,5分経つ頃にようやっと涼風の

   ような感じが起きていました。やがて平均して10分以上出来るようになると涼

   風のような感じがして、やがてそれが痺れるような、むず痒い感じに変わって

   いきました。20分以上出来るようになった頃には手全体を圧力が取り巻いて

   いるような感じへと変わっていました。また、そうなると手法の形を取ったり、

   ちょっとリラックスして手に注意をはらうだけでそういった感じが起こるように

   なりました。双手抱球功の練習が三週目も半ばになった頃、合わせた手の内

   に圧力をともなう痺れが起きていました。面白い事に呼吸に合わせて引き合

   ったり、反発しあったりしていました。感じとしては磁石を両手に持って合わせ

   るものに近かったでしょうか』


   
※ 倶楽部より一言 : 「続けられることが大切な才能です」

   『TMさんの感じた気の反応は, 多くの人が練習する過程で体験する標準的

   な気感と思われます。馬歩椿の姿勢を多少我慢して続けさえすれば, 普通の

   生活では経験することのない気の感覚を, 誰もが味わうことができます。練習

   を続けることこそが, 気功で最も大切な才能であり, 極意であるとも云えます』



   
■ 会員の声 : 『質問が二つあります』(TM ♂)
   
   『いつもお世話になっています。質問が二つあります。一つは期待される効

   果について、[腰を落とす深さ×練功時間]=効果、の図式は成り立つので

   しょうか?それならば、時間がなくて練功時間を多く取れない場合は、練功

   時間に合わせて、腰を落とす深さを変えていいのでしょうか?例え時間が短

   くなったとしても、日によって腰の高さが上下するのはあまり好ましくないので

   しょうか?
   
   もう一つは練功中に、自分の外界と内界の境目がなくなり大地に抱かれる

   ような感覚(グルーブ感、一体感というのか)を感じました。私はこの感覚

  をすごく心地よく感じたのですが、この感覚を求めて、つまり、調心(意念)

   して練功するのは進歩の障害になりますか?テキストに『気感は目的にあら

   ず』とありますが、これは一度表れた気感を最上のものと思い込み、それに

   固執して、それより上を見れなくなること避ける為、あるいは、現れる変化

   をあるがままに受け入れなさいということなのでしょうか?しかし、テキス

   トの調心の項には、『ストレスの多い生活であるならば, 楽しい思い出や風

   景を頭に描いてみるとよい』とありますが、この言葉を受けて考えると[自

   分の外界と内界の境目がなくなり大地に抱かれるような感覚(グルーブ感、

   一体感というのか)=楽しい思い出や風景を頭に描く]と、とれなくもあり

   ません。ここに生じる矛盾をどう考えればよいのか分かりません、助けてく

   ださい。私が練功中に感じた自分の外界と内界の境目がなくなり大地に抱

   かれるような感覚は、一種の気感なのでしょうか?』


  
 ※倶楽部より一言 : 「練功が順調に進んでいますね」

回答(その1)


   [腰を落とす深さ×練功時間]=効果の図式は, だいたい正解です。もし

   「腰を落とす深さ」と「練功時間」のどちらかを選ぶとすれば, 「練功時間」

   の方です。TMさんの言われるように, 「時間がなくて練功時間を多く取

   れない場合は、練功時間に合わせて、腰を落とす深さを変えて」も構いま

   せん。ただし, 腰を低くしても, 歯を食いしばるほど緊張するようではよく

   ありません。リラックスして練功することが, 大切なのです。数ヶ月の練功で

   潜在能力が開花するわけではないので,最初のうちは腰を高くして,慣れ

   てきたら徐々に低くするのがよいと思います。

  
回答(その2)
   
   気感は, あるがままにまかせることです。練功を重ねるに従って, 変わるも

   のです。求めずに,「あるがまま」です。「楽しい思い出や風景を頭に描く」

   というのは, 意識をある部分に集中する, いわゆる「意念」の範囲には入

   らないと考えます。一指禅功の練功中は,姿勢に少し注意を向けながら,

   意識の方はぼ〜としていればいいのです。



   
■ 会員の声 : 『よろしくどうぞ』(TKさん 59歳♂)

   『バーチャル気功道場のホームページを見させていただいて、入会させて

   いただけたらと思います。私、2年ほど前に週一の小周天気功法というのに

   一年ほど通ってみましたが、指導者が素人に近い方でしたので、何の感動

   もありませんでした。然し立禅や気のボウルを作って感じるというのやらは、

   それなりに実感はしました。それから大周天の訓練になるというところで、止

   めました。よろしくお願い致します。』


   
※倶楽部より一言 : 「生命の躍動感を味わってください」

   『一指禅功の練習は, 太極拳のように楽ではありませんが, 練習中に感じる

   気の反応には大変強いものがあります。日常生活の中では決して経験した

   ことのない感覚が, 身体の表面から内部まで次から次へと湧き上がってき

   ます。貴方も一指禅功で, 自分の生命が躍動しているというリアリティのある

   感覚を味わって下さい。』



   
【 読者からの意見・質問・疑問 】


   
■ 質問 ■ 『遠隔気功についての疑問』(WTさん)
  
    『質問させて下さい。大分前ですが, テレビで遠隔気功をやっていました。そ

   のとき, 気功師は白い紙に姓名を書いて, その人に気を送っていました。どう

   して, 紙に書いた姓名から気が送れるのですか。それは本当なのですか。 』 

  
   
□ 回答 □ 「気功には怪しい事象も紛れ込んできます」
     
   『気功師が紙に気を送る相手の姓名を書いて, それを手がかりにして遠隔気功の

   パフォーマンスをやっているのをよく見ます。しかし, 常識的に考えて下さい。中

国では同姓同名が, 日本よりはるかに多いのです。気功師は, どうやってその人

   を特定しているのですか。もし, 姓名だけで遠隔気功ができたら, 要人暗殺も

   いとも簡単です。パイロットの姓名を知れば, 遠隔気功により操縦不能で墜落で

   す。戦争の兵器にもなります。でも, そんな話しを聞いたことがありません。気功は

   見せる大道芸人的な世界から, 人の幸せを創造する世界により近づいていきたい

   ものです。

   気功には, 日常の経験では理解できない数々の現象があります。しかしながら,

   常識で考えて怪しい思える事象もあります。たとえば, 二つに切った名刺を気の

   パワーでつなげるとか, 薬瓶の底から薬粒を取り出すとかを, はるか昔にテレビで

   やっていましたが, これは物理学的に不可能です。あるいは, 気を出せば出すほ

   ど強くなると, さかんに宣伝している流派がありますが, そんな技能がたったの二

   日で身に付くのであれば, 国家資格のある中国人の気功医師はみんな失業して

   しまいます。そんな美味しい話は, この世には存在していないのです』
   


** 会員からのメッセージ **********************


■ 会員からのメッセージ 2009.10.6 ■


   『朝天一柱功を練功しています』(福岡 マーザル♂)

   『そろそろ次の功法の配信時期かと思います。配信よろしくお願いします。

    現在は、朝天一柱功を練功しています。さすがに、この功法は立っているの

   がつらいですが、膝の曲げ具合などを加減しながら細々と続けています。今

   後ともよろしくお願いします』



   
『足からも気が出ている』(山形 O.S♂)

   『今回も新しい功法の配信ありがとうございました。また、質問にも丁寧にお

   答えくださりありがとうございました。最近、練功していると足の裏の感覚がお

   かしかったので椅子に座って足の裏の湧泉同士を向かい合わせるとそこに

   気感が現われ、足の裏からも発功ができるようになっていることに気がつきま

   した。立禅ばかりでまったく練習したことがなかったので驚きました』


       ** *********************************


 ※気功やこのメルマガの内容に関して, ご意見やご質問がありましたら, 是非
   
お寄せ下さい。お待ちしています。
   
    Email katutoshi@max.odn.ne.jp  編集 正田竜二  



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【バーチャル気功空間 気の世界】月刊
                                   
   発行元: 日本気功倶楽部

監 修 並木克敏 (天地 一道)

編 集: 正田 竜二


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